その他個人の相談

「助けて」と声を上げよう~DV被害をなくすために~(加藤美代弁護士)

2020年度、DV(ドメスティックバイオレンス)相談件数が19万件を超え、前年度に比べ1.6倍となり、未成年の子どもと同居しているDV相談者の6割では児童虐待も起きているとの報道がありました。DVとは、家族間で行われる身体的または精神的虐待行為をいいますが、多くは配偶者や恋人など親密な関係にある、又はあった者から振るわれる暴力のことです。
DV被害は、まず被害者のO安全な生活を確保し、状況に応じた1.法的手続を進め、2.自立した生活を計ることが肝要です。
DV被害者は、恐怖感、無力感、被害者であることを自覚できない、経済的問題、子どもの間題など様々な理山で暴力から逃げることができません。 DV被害者の状況に応じて、まず安全を確保することがはじめの一歩です。具体的には、家を出ることから始まります。なくすために~次に、必要に応じて安全保護や離婚などについて弁護士に相談してください。弁護士費用が心配な場合は、法テラスを利用した立替制度を利用できるときもあるので、とりあえず相談することが大切です。
そしてDV被害者の自立を援助するための制度を利用しましょう。例えば、生活保護や児童扶養手当の他にも、資金融資制度、学費等の免除・減額、無料低額診療、就業支援などがあります。
DV被害者には、自ら声を上げることが困難な人 が多くいます。そこで、 「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」では暴力を発見した人はその旨を通報するよう努めなければならないとされています。身近にDV被害を発見した 人は、警察官等に通報して下さい。暴力を振るわれていい人はいません。勇気を持って助けを求めましょう。

この記事の担当者

加藤 美代
加藤 美代
「まず、相談を。」
いろいろ考えるより、まず、聞いてみてください。それからゆっくり一緒に考えましょう。相談が早ければ早いほど、いろんな解決方法が考えられます。
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