遺産・相続
相続の準備はできていますか?
今回は、これまで相続税の申告のお手伝いをさせていただいた中で感じた注意点をお話します。
所有のバランスはいいですか?
相続が起こると、それに伴う葬儀費用、相続税の納付、不動産の名義変更など、何かとお金のかかる事が多く、現金の支出が増えます。よく、相続税を減らす為に、借入をして賃貸物件を購入される方がいますが、賃貸物件は古くなると修繕費の支出が増え、また入居者の入れ替えなどの支出もかさみ、いざ相続となった時に、相続関係の費用の支出に苦労される方が見えます。
できれば、預金、不動産、有価証券、保険をバランスよく所有されるのがよいでしょう。
通帳、証券類はきちんと保管されていますか?
株券は特定口座などで管理されていますから保管の必要はないと思いますが、繰越済の預金通帳はできれば10年以上は保管してください。
そして、大きな引き出しをした時は何に使ったかを通帳に書き込んでおいた方がよいでしょう。
税務署は、相続税の調査において、亡くなった方、相続される方の通帳の履歴を過去約10年分まで遡って調査します。そのため、生活費に使ったとか、お子さん、お孫さんのお年玉だとか各種お祝い金、香典の支出等を通帳に書いておくとよいでしょう。
また、高額の支出、例えば、家のリフォーム代、家電の購入、病院代などは領収書も併せて保存された方がよいでしょう。
また、保険証券もまとめてファイルし、相続される方にわかるようにしておくとよいでしょう。
葬儀費用、病院代など
相続人の方も、葬儀代をはじめ、亡くなった後に支払う医療費、各種税金の領収書、請求書もノートなどに貼っておくと後で振り返る際に役立ちます。
「争続」にならないためにも
一番多いのが、亡くなった後、お子さん同士や兄弟で揉めることです。
生前にお子さん、お孫さんの為に残された財産が、けんかの元にならないよう、遺言書の作成等について生前に弁護士や税理士に相談されることもひとつの方法です。
相続は悲しい事ですが、相続手続、税務申告などやらなければならない事も多いのが現実です。当事務所は、弁護士、税理士が連携し、親切、丁寧にサポートさせていただきます。
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