憲法

記念講演「ホントに『憲法』かえちゃっていいの?~ 「アベ・スガ」去っても変わらない一人ひとりが尊重される社会を求めて~」

金井弁護士による司会、水谷弁護士の講師紹介に続いて、元文部科学事務次官、現代教育行政研究会代表の前川喜平さんによる「ホントに『憲法』かえちゃっていいの?~アベ・スガ去っても変わらない一人ひとりが 尊重される社会を求めて~」の記念講演が行われました。以下ご講演の内容を抜粋でお伝えします。

・ロシアのウクライナ侵攻

ロシアのウクライナ侵攻は、明らかな国際憲章に反する違法行為であるし、国際人道法に反する行為です。
ウクライナ侵攻に伴い、日本では軍拡路線の気運が強まっているが、そのようなことをすれば東アジアでの緊張を高めることとなるので、やめるべきです。

・アメリカからの真の独立

岸田首相が、アメリカとの核共有を行わないと答弁したことは評価できます。しかし、世界において、唯一核兵器による被害を経験した日本としては、アメリカに配慮して核兵器禁止条約の制定交渉会議を欠席すべきではなかったし、核兵器禁止条約を締結すべきなのに、未だ締結していないことなど、核の問題に対する日本政府の姿勢は極めて不十分です。

・国際社会における「法の支配」

日本は、軍拡競争による力の支配ではなく、国連を中心とした世界の平和に向けて努力すべきです。ロシアの反対により、国連で決議ができないという、現状の安全保障理事会体制はおかしいのです。国連改革が必要です。

・任命拒否問題

自民党にとって、日本学術会議は、目の上のたんこぶのような存在であり、その弱体化をはかったのが任命拒否問題です。任命拒否は、学問の自由の侵害だけでなく、表現の自由の侵害でもあり、日本学術会議法にも反する行為でもあります。

・民主主義の破壊

アベ・スガは、国会でまともに答弁しないことで、国民に何も説明せず、民主主義に反した政治をしました。特定秘密保護法、森友学園問題が象徴的です。
赤木さんの妻により起こされた裁判は、国が認諾したことにより、証人尋問がなされることなく裁判は終了しました。このような異例な対応は、官僚のみでできるわけはなく、真実を隠すため、岸田首相の指示でなされたに違いないと思います。

・教科書検定

学校教育は、学問の自由を基盤にして行われるべきであって、文科省も、一応審議会での議論をふまえて、教科書の検定を行っています。
しかし、自公政権の下で教科書検定基準について、政府見解を明記するよう改訂するなど、政治が学校教育に介入し、学習指導要領・教科書検定が捻じ曲げられているのです。

・人権侵害行為

家制度を前提にする家族像は、子の存在、家長とそれに従属する妻、家督相続権を持っている長男とそれ以外を前提とした関係であり、明確に憲法24条に反しています。にもかかわらず、家制度を前提とする教育勅語を復活させようとする自公政治のたくらみは、明確な憲法違反です。

・感想

ご自身が事務次官時代に、教科書検定基準の変更に携わった話から、ウクライナ侵攻まで、多岐にわたり、ユーモアを交えて有意義かつ楽しい時間を過ごすことができました。貴重なお話しをしていただいた前川さんに感謝いたします。

この記事の担当者

小宮 千歩
小宮 千歩
現在日本において、多くの虐待事件がおこり、子どもの貧困率は近年上場傾向にあるなど子供を取り巻く環境は決してよいものではありません。老若男女問わず全ての人の人権が尊重される社会を目指して日々精進していこうと思っています。
司法修習中、もっと早く相談をしてもらえれば、こんな大ごとにはならずに済んだのに、と思ってしまう事件がいくつかありました。お困りごとは、些細な事などと放置せずに早めにご相談いただければと思います。

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