初の「入市被爆者」提訴

=原爆症認定集団訴訟=

 卒業試験の9日前に同乗していた車が追突事故被害,痛みがひかずに追試験も受験できずにやむなく留年を余儀なくされたピアノ科の元大学生Aさん。ところが,損害保険会社は,医師からピアノ演奏の制限の指示は受けていない,主観的事情で試験を受けなかったとして保険金支払を拒否。誰がすすんで,わざわざ留年を選ぶでしょうか。しかもAさんは優秀で大学院入学も確実視され,将来を嘱望されていたほどでした。
 裁判では,医師からの「素人でピアノ演奏の可否は判断できないが,痛くて演奏できないなら,演奏をやめて安静を保ちなさいと指示した」旨の聴取書,同級生の当時のAさんの症状等の陳述書などを提出。Aさんも堂々と法廷で証言した結果,裁判官も事故と留年との因果関係を肯定する所見を述べ,保険会社に和解勧告しました。ところが,保険会社は,この段階でも何と,因果関係は認められない,控訴して闘うと強弁する始末。
 判決では,受験しなかったことが「単に原告の主観的事情によるものとは到底認められない」と因果関係を肯定した上で,留年に伴う授業料等のほか,1年分の逸失利益や弁護士費用等含めて,500万円以上の支払を命じました。
 結局,保険会社は控訴せずに確定。こんな保険会社,許せますか?

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